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1、 すっぽんて何?
すっぽんの分類を学術的に見ますと、
脊椎動物門:爬虫類:かめ目:すっぽん科:すっぽん属ということになり、この属の中には
1、日本スッポン 2、ガンジススッポン 3、フロリダスッポン 4、幅ひろスッポン
5、トゲスッポン 6、シナスッポン 7、キタスッポン 8、東南アジアスッポン 9、他
ということになり、日本のすっぽんは学名を「T,シネンシス:ジャポニカ」といい正真正銘日本だけの在来種「古来種:純潔種」です。浜名湖産はこの単一種です。
ただ、40年前までは、日本のすっぽん養殖といえば浜名湖だけでしたから胸を張って日本だけの古来種といえましたが、昨今は日本中に小規模の養殖池が出来ておりますので、全て日本の古来種と断定は出来ません。一度DNA鑑定して見るのも面白いかも知れません。
案外シナスッポン「中国:台湾産」との混血の可能性が大きいかも知れません。
因みにすっぽんを英語に訳しますと1snapping turtle[噛み付く亀]又は2soft shelled
turtle [柔らかい甲羅の亀]ということですが、2が一般的訳です。
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2、 すっぽんは喰いついたら放さないって本当?
養殖に携わった人なら多かれ少なかれ1度や2度は食いつかれた経験があるでしょう。
当歳ものといわれる1年未満のものは喰いつかれてもそれほど痛くはありませんが、
2年もの以上になると飛び上がるほど痛いといえます。3年以上になったら喰いつかれないに越したことはありません。
ただすっぽんは臆病な動物です。先ず逃げますからすっぽんのほうから喰いつきに来ることはありません。
人間が捕まえてすっぽんの目の前に動くものがあれば喰いつきます。
最近ペットとして幼すっぽんを販売しておりますが、普通に飼って喰い付かれる危険、心配はありません。
水槽から取り出し虐めない限り全く無いといえます。
万一すっぽんに喰いつかれたら、水槽の中に入れれば放して逃げていきます。
水槽がなくとも鼻を刺激するとビックリして離します。
すっぽんに付いてのお話や、文献などは別のコーナーで紹介します。
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3、 月とすっぽん
なぜ月とすっぽんを良し悪しの好対照にしたかは定かではありません。
一説には、昔は日本中の河や池、湖沼にいくらでも生息しており、精がつく食べ物として珍重され捕獲した為、
喰い付かれることが多かったせいだというのです。つまり、悪者に仕立てたという説です。
もしその説が本当なら月は美しく、すっぽんは醜い。 つまり人間が勝手に観念付けたものです。
現在日本では天然すっぽんは数が少なくなりました。
ただその生命力の強さから河川や湖沼で生き残り絶滅危惧種ではないようです。
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4、料理
A すっぽん料理について
すっぽんは1年中鍋にして食べるのが一般的です。しかし真夏の鍋料理は思っただけでも汗が出ます。
すっぽんの料理には年中料理が沢山あることをご存知でしょうか。
「お料理レシピ」のページにはすっぽん鍋の調理法のみ載せておりますが、
ご購入頂いた方には特典として別便にてレシピをお送りしております。
すっぽん料理フルコースの例
B 健康食品としてのすっぽん
日本テレビの人気番組「思いっきりテレビ」で取り上げた各種ビタミンの働きを見ますと
@ビタミンA 身体の発育と抵抗力の増進。網膜に作用し視力をアップする。
AビタミンB1 消化力を促進。消化不良を改善し便秘を無くす作用。
BビタミンB2 脂質代謝を促進する。脂肪肝の予防を促進する。
CビタミンB6 美容食品で説明。
DビタミンE 生殖機能を正常に保ち活性酸素を抑える事によりガン予防を促進する。
Eナイアシン 胃腸の働きを助ける。最近の研究では胃ガンの予防の効果も認められる。
F葉酸 貧血に最大効果。ビタミンAの吸収促進。
その他すっぽんの脂肪では、高級不飽和脂肪酸、即ちリノール酸、EPA,DHAを多く含み
@血管を広げて血圧を下げ、高血圧症を改善。血流を正常に保つ働き。
A中性脂肪妬血中コレステロールを下げて動脈硬化を防止、心筋梗塞、脳梗塞を予防。
B善玉コレステロールを増加、血管内壁の悪玉コレステロールの沈着を抑え血流改善。
C肥満を予防する。
D血栓の発生を防ぐ
E脳や神経の発達に有効。最近の研究ではアルツハイマー痴呆症の改善に効果があることが判明。
又虫歯予防に効果があることすら解かってきました。
F老化による記憶力の改善と視力の改善に効果。
これらの成分をバランスよく含んでおり、ある大学の医科学研究所の発表によると,
地球上の食べ物の栄養素ベストワンということになると思います。
その他ミネラルも豊富。正に健康食品の王者といえます。
C 美容食品としてのすっぽん
日本テレビの人気番組「思いっきりテレビ」で取り上げたものを検証してみますと
ビタミンB1 B2 B6 葉酸 コラーゲン コンドロイチンの働きが指摘されています。
これらの成分をバランスよく含んでいる為にすっぽんは美容食品といわれているわけです。
お肌のハリと弾力に不可欠のコラーゲン。お肌への細胞やウイルスの感染防止に、更に骨の形成に
大きな役割を果たしているコンドロイチンなどは、人間の生態維持に欠く事のできない成分です。
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5、スポーツ選手とすっぽん
弊店のお得意様にプロ野球やプロゴルファーの皆さんがおります。
ごく自然に口コミによって増えていったお客様です。
その皆さんが「僕達プロのスポーツ選手は、自分で疲れを感じた時にはもう手遅れなんです。
体力を元に戻すには1−2ヶ月かかってしまう。だから普段から食事に気を配り健康に気を使うんです。」と言われます。
プロの世界は厳しいものです。
昨年横浜ベイスターズの谷繁選手の大ファンの私は初めてすっぽんをプレゼントしました。
オールスター戦直前でファンとして活躍して欲しかったからです。谷繁選手はホームランを打って大活躍をしてくれました。
私はすっぽんの効果が大きかったと手前みそかも知れませんが自負しています。
後日彼から直接お礼の電話を貰いました。礼儀を心得た立派な青年です。
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6、浜名湖とすっぽん
浜名湖は大地震の地殻変動により湖が海とつながった内湾です。
古くから学習院中等部の生徒さん達が「あかふん」で遊泳する事で有名です。
今の天皇陛下も学習院中等部の頃「あかふん」で遊泳されニュースに登場した事があります。
浜名湖は遠州灘に面し、日本で一番平均気温の安定した温暖地です。初代服部倉治郎氏がこの地に初めて
養殖場を開き、鰻とすっぽんの養殖を始めたのが明治33年、実に「百一年前」ということです。
鰻は冬も餌を食べる為生育が早く、商品として出荷する期間が短くてすみます。
浜名湖が日本一の鰻の産地になった理由もその温暖地故でしょう。ルーツは「服部家」です。
「服部家」は後にすっぽん養殖に力を入れて現在に至ります。服部家のすっぽんは完全な露地飼育です。
卵を孵化させて商品になるまで凡そ3−4年の歳月を要します。
第一区養殖場
鰻とは比較にならない広大な養殖地と年月がいるのです。それ故、他の養鰻家が真似る事は出来ませんでした。
それが今日も尚浜名湖のすっぽんは服部家という独占養殖家である所以です。
最近は他の地方で、温水や温泉熱等を利用した速成養殖ものが増えてきました。
僅か一年位の期間で育てたすっぽんも、すっぽんであることに違いはありません。
しかし、おのずと味もパワーも比較にはなりません。それが浜名湖のすっぽんです。
シェアーの統計がありませんので確かなデータではありませんが、養殖池の面積から
逆算しますと、今尚70%前後と推定されます。
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7、すっぽんこぼれ話
PART 1
江戸時代のお話です。
とある街角で河童に出会ったという人がいた。
熊さんとか言うこの御仁、かなり酔っていたらしい。
河童とすれ違った時はてっきり人間だと思い込んでいたので、
「おおうぃ、粋だね-おめえさんも朝帰りかい」とか何とか千鳥足で声を掛けたとか。
驚いたのはその河童君。
まさか、こんな明け六つ前に人間様に会おうとは。
びっくりして腰を抜かしその場にへたへたと座り込んでしまった。
それを見て熊さんも驚いた。
頭にお皿があって、もじゃもじゃ毛が生えて、それはもう、「か、か、か、カッパだ〜っ!!」
東京にはこんな河童にまつわるお話がたくさん残っています。
もう、25年以上も前になるでしょうか。
皇居のお堀に50〜60年も年を経たすっぽんが生息しているのがわかったと言う噂です。
私も興味があったので、それから何回も足を運んだのですが、すっぽんを見ることはありませんでした。
ところが、それから何年か経った頃、新聞でお堀の魚の調査をしたところ、
なんとすっぽんが捕獲されたという記事を見ました。体重は7キロ以上もあったというのです。
すっぽんが立ち上がって歩く姿と、頭の上に水草が乗っている光景を想像すると、
それはもう河童そのものだと思います。
東京に河童伝説が多いのは、実はお堀のすっぽんという説は、疑う余地が無いような気がします。
PART 2
二十年ほど前でしょうか。 イギリスのエリザベスU世女王陛下が国賓として来訪されました。
我が国は維新以来、イギリスから多くのことを学び、太平洋戦争の不幸な一時期を除いて、 範とする事が多い国ですから、女王陛下の御来日は、国民が久しく待ち望んだことで、
各地で大変な歓迎を受けられました。 昭和天皇主催の宮中晩餐会もご盛況であったとテレビを通じて報道されました。
僭越ながら申しますと、新聞発表された当日のメニューの中に、実は当店で扱っている 「浜名湖のすっぽん」が供されております。
その折の御料理の内容については公表を遠慮しますが、女王陛下にはすっぽんの持つ美味を
御堪能いただけたと密かに自負しておりました。
これを宣伝するのは不謹慎との思いから、約20年間も沈黙を守っておりましたが、
其れを自慢するのでは無く、歴史のひとこまを披瀝すると言う意味で今回のこぼれ話 Part2 に採用しました。
PART 3
皆さんは小学館のビッグコミックスに連載された、大ヒットのマンガ「美味しんぼ」をご存知ですよね。
「土鍋の力」にその歴史と伝統がしみ込んでいる話です。
そのモデルになった店こそ京都の誇るすっぽん料理一筋350年の「大市」です。
日本のすっぽん料理を語るとき、「大市」と浜名湖唯一の養殖家「服部中村養鼈場」を除いては何も始まりません。
昨今は、すっぽんは、うちが元祖だ、家元だという業者も有りますが、歴史や伝統は見せかけも、言葉も要りません。
「大市」は志賀直哉の不朽の名作「暗夜行路」にも登場します。
因みにすっぽん鍋は「大市」では「丸鍋」といいます。
関西ではすっぽんのことを通称「まる」という方が多いそうです。
「大市」に関しては、「美味しんぼ」第46巻の「究極のすっぽん料理」の中でも詳しく紹介されています。
次回すっぽんこぼれ話には「浜名湖の養殖家初代服部倉治朗氏」と
真珠王 御木本幸吉氏の関わりについて紹介します。
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